一宮神社

一宮町

大祇大神、雷大神、高おかみ神、健御名方神を祭る。
和銅二年八月、大三島の大山積神社より勧請し、新井郷の一宮とした。
越智玉男の崇敬暑く、又嵯峨天皇勅願あり、
正一位一宮大明神の額を奉納され今尚社宝として保存されている。
その後、地方の諸豪族の崇敬するところとなり繁栄を極めていたが、
天正十三年豊臣秀吉の四国征伐の際、小早川隆景のために焼かれたが、
後長州毛利家は、消失した神威をおそれて元和六年社殿を御造営し、
又当社の御分霊を長州族に迎えて社を営み、驚く奉斎したと伝えられる。
宝永二年西条藩松平頼純公が現在の社殿(本殿)を御造営して
西条藩六社に加えられた。明治五年郷社に大正六年県社に昇格したが、
終戦後昭和二十八年宗教法人法による神社となり、社格の制度が無くなった。
当社の社宝には三条小鍛冶宗近作の太刀、加納作と伝えられる
能面二個その他の物がある。